引き継ぎノートは、忙しい看護の現場でスムーズな情報共有を助ける重要なツールです。しかし、ただ情報を詰め込むだけでは、見にくくて使いにくいノートになってしまいます。
ここでは、見やすい引き継ぎノートを作成するためのポイントを紹介します。
まず大事なのは、情報を整理することです。患者さんの基本情報、診断や治療、注意事項などを項目ごとに分けて書くと、一目で必要な情報が見つけやすくなります。
色分けを使うこともおすすめです。例えば、緊急性の高い情報は赤、注意点はオレンジ、一般情報は青というように色を決めておくと、一目で重要度がわかり、読み手も情報の優先度を素早く把握できます。
簡潔にまとめることも重要です。読み手が疲れてしまうような長い文章ではなく、単語や短いフレーズを使って要点をまとめるとよいでしょう。例えば、「血圧安定」「食事摂取良好」「点滴100ml残」など、短い表現で伝えることで情報がスッキリと収まります。
日付や時間をしっかり記入することも忘れてはいけません。特に体調に変化があった場合は、その時間を明記しておくと、その後の対応がスムーズになることがあります。どのようなケアを行ったのか、その結果どう変化したのかを記録することで、次の看護師も安心して対応できるでしょう。
また、手書きの場合は字を丁寧に書くことも大事です。急いで書くとどうしても字が雑になりがちですが、読み手が誤解しないような書き方を心がけましょう。電子媒体を使うなら、フォントサイズと行間を調整して、読みやすさを高めるのがおすすめです。
ノートは定期的に見直すのも鉄則です。古くなった情報や冗長な記述は削除し、最新の情報がすぐに確認できる状態に保つことが、効果的な引き継ぎノートの管理に繋がります。